今日は有酸素運動をどれくらいやればいいのか?についてお話します
結論から書くと、「短くて20分から、長くて50分程度まで」となります。
あまり短すぎると消費カロリーが少なくて意味がありませんし、長すぎると後述のような問題が出てきます。
ただ、1回に10分間だけ、それを一日3回に分けてやった場合、連続30分やった場合と比べて、脂肪を燃やす効果は変わらなかったという報告があります
ですから、ジムで長時間エアロバイクをこぎ続ける必要はありません。30分だけやってもいいですし、通勤で家から駅までけっこう歩くような人は、10分くらいやるだけで十分なのです。
朝は家から駅までに10分歩き、ジムで10分バイク、帰りに駅から家まで10分歩く。
それだけで30分の有酸素運動と同じような効果が得られます。
頻度としては、週に2回を最低として、多くても4~5回やるだけで十分でしょう。毎日やる必要はまったくありません。
では逆に、なぜやり過ぎはいけないのか。こんな理由があります
筋肉は「速筋」と「遅筋」の二つに分けることができます。
速筋は瞬発的で強い運動のときに使われ、遅筋は持久的で軽い運動のときに使われます。ウェイトトレーニングで鍛え、発達させることができるのは主に速筋のほうなのですが、持久力系の運動をやり過ぎると、筋肉が「遅筋化」してしまうのです。
筋肉の中で遅筋の割合が増えてくると、筋肥大させるのには非常に不利となります。
マラソンランナーのようなカラダでもいいから、とにかく脂肪を落としたい。
そういう場合は別として、筋肉をしっかり増やし、なおかつ脂肪をそぎ落としたいというのなら、筋肉の遅筋化は避けねばなりません。
さらに有酸素運動のやり過ぎは、「コルチゾル」というホルモンの分泌を高めることがわかっています。
このコルチゾル、筋肉を燃やしてエネルギーを取り出そうとする作用や免疫を低下させたりする作用があって、かっこいいカラダにとっては大敵なのです
また身体の中には「UCP」と呼ばれる特殊なタンパク質があります。
これは主に体温調節などの働きをしていて、脂肪を余計に燃やしてくれる作用も持っています。
そして強い運動をするとUCPは増えるのですが、弱い持久的運動をすると、UCPが減ってしまうのです。
以上のようなことから、有酸素運動をやり過ぎると、かえって太りやすい体質になってしまいかねないのです。
早くカラダを絞りたいからといって、毎日何時間も有酸素運動をやるのは、かえって遠回りになると考えてもいいです
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